大光銀行がやばいと言われる理由まとめ

大光銀行

出典:大光銀行

新潟県長岡市に本店を置く第二地方銀行である大光銀行、やばくないですか。

ライバル企業からも潰れるのではと噂されているほどなんです。ライバル企業から噂されるってよほどのことですよね。

そこで、なぜ大光銀行はやばいといわれれているのか順をおって説明したいと思います。直ぐに読み終わるので、最後までお付き合い下さい。

大光銀行がやばいと言われるようになってしまった経緯
大光銀行がやばいと言われるようになってしまったのは、やはりライバル企業同士の合併が最大の要因でしょう。また、コロナ禍により返済が滞る企業が多く、経営状況もいいとは言いがたい状況です。そんな中で、若手社員が次々に退職していき人手が足りないのに業務量は増え続けるという悪循環に陥っています。
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大光銀行がやばいと言われる理由

ライバル企業同士の合併

新潟県の地方銀行は、第四銀行と北越銀行、そして大光銀行の3行が中心で業界が回っていました。県内シェア率もこの順番でシェアを獲得していました。

しかし、2021年にあり得ないことが起きたのです。県内シェア1位と2位の第四銀行と北越銀行が合併したんですよ。

この合併で、県内シェア6割超の第四北越銀行が誕生してしまいました。シェアが6割を超えてしまったら、大光銀行がどんな策を練ったとしても到底太刀打ち出来ませんよね。

そのため、大光銀行は近いうちに潰れるのではないか・・・もう既にやばい状態ではと噂されるようになったのです。

金融業界自体がやばい

そもそも大光銀行がやばいだけではないんです。金融業界全体が、実はとてもやばいと言われています。

原因として、デフレ脱却により打ち出されたマイナス金利政策で、地方銀行が投資や貸し出しを積極的に行うことを目的としていました。

しかし、現在のデフレ状況で積極的に投資を行ったり、借り入れをしてまで新しい事業に取り組もうという人がとても少ない状況です。

そのため、マイナス金利政策の本来の目的が全く意味を成さず、逆に地方銀行を苦しめる結果となっています。

若手社員の相次ぐ退職

毎年新卒入社を採用するものの、短期間の間に若手社員が相次いで退職する事態が発生しています。

マイナス金利政策やコロナ禍の影響もあり、金融業界全体の雲行きが怪しく将来性が見えないため、このまま銀行で働く意味を見いだせないとのこと。

また、業務量が多く個人の負担が過大、営業ノルマも厳しいことから、耐えられなくなってやめていくケースが多発しています。

こうなると、業務を行う社員が絶対的に少なくなるため、銀行として立ち行かなくなりますよね。

ネットバンクが主流に

一昔前までは、どの人も地方銀行を利用していましたよね。

もともと、地方における金融サービスを安定的に提供するために作られた地方銀行。主に地元の農商工業者や一般個人に対して貸し付け業務を行い、地方の活性化に大きく貢献してきました。

しかし、2000年インターネット利用者の増加に伴い、ジャパネット銀行が設立。そこから、利用者目線を重視し、預金金利が高く手数料が安いと話題になり多くの方が地方銀行からネットバンクへと利用の割合を変えていきました。

その結果、地方銀行の利用者数が激減。こうなると、銀行の存続が危うくなりますよね。

コロナ禍による返済の滞り

2019年末から発生した新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、多くの企業の経営状況が悪化

それにより、銀行からの借入金の返済の目処がつかず滞っているケースが数多く存在しているとか。

結果的に、銀行の経営状況の悪化に繋がっており、銀行の存続がやばいのではないか、と思われてしまいますよね。

人件費削減、営業目標上昇

今まで述べてきたように、様々な要因で銀行としての経営状況があまりよくない大光銀行。経費削減として打ち出したのが、人件費に手をつけることでした。

若手社員の相次ぐ退職もあり人件費削減は出来ているようですが、どうも今までの営業目標を維持、いや、更に上を目指すよう社員に通達しているとか。

人は減ったのにノルマだけやたらと高くなっては、誰もついていけないですよね。

元行員による金銭着服

2016年に発覚した元行員の金銭着服問題。

勤務先の支店で、お客様からお預かりした現金を口座に入金せず、自らの生活や遊興費に充てたとか。

後日、お客様への口座へ返金する等を繰り返し、着服金額は500万円近くにのぼっていることが発覚しました。

元行員に関しては懲戒免職という対応を取っていますが、そもそも着服問題が許される管理状況はいかがなものなのでしょうか。

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大光銀行の素晴らしい点

SBIホールディングスとの資本業務提携

2021年、新潟の同じ地方銀行上位2行が合併しました。

それにより大光銀行の存続がやばいのではないか・・・と噂されていましたが、翌年の2022年にネットバンキングで主力のSBIホールディングスと資本業務提携をしたのです。

SBIホールディングスといえば、ネットバンキング業界ではエース的存在。

そこと資本業務提携をしたとなると、今までの地方銀行という立場からSBIホールディングスを通して経営資源を確保したり、SBIグループ商品を販売、さらにはネットバンクやアプリの知識を取り入れるなど、様々な取り組みが可能となります。

そして、SBIグループが目指す第四のメガバンクの一員として位置づけられた大光銀行。これは、今後の成り行きが期待されますね。

ライバル企業との合併をしなかった

最初に述べたように新潟県の地方銀行の中で1位2位の第四銀行と北越銀行が合併したことで、大光銀行の立場は危うくなりました。

しかし、もし大光銀行が第四銀行や北越銀行と合併していたら、どうなっていたでしょう。

きっと経営が軌道に乗らずに発展しなかったのではないかと言われています。

なぜかというと、そもそも第四銀行や北越銀行は地方銀行(第一地方銀行)であり、地元に根付いた金融サービスを幅広く提供してきました。

一方の大光銀行は第二地方銀行であり、中小企業向けの金融機関である相互銀行が発祥で規模が小さいのです。加盟団体も、全国地方銀行協会に属するか、第二地方銀行協会かで異なっています。

創業からの歩みが全く異なるため、合併しても上手くいくはずがないのです。ということは、合併しなかったことが結果的によかったということですよね。

お客様重視の経営へ

大光銀行はその昔、乱脈融資をおこなったことで743億円もの簿外保証が発覚。

更には、代表取締役と常務取締役が共謀して担保不足で回収見込みのない貸し付けを総額142億円もおこなっていたという、大きな不正事件がありました。

とにかく銀行を大きくしよう、そのために多少無理してでも融資をおこなっていこうという、無謀なノルマがこのような惨事を招いたようです。

この反省から、大光銀行は経営重視からお客様重視の経営へと移行。何十年にも渡り誠実な対応をしてきたため、地域に根付いたサービスを提供し、地域の方から厚く信頼されている銀行へと成長し続けています。

過去色々あったかもしれませんが、今の大光銀行ならお客様も安心して取引をしたいと思えますよね。

福利厚生が充実

銀行にとって一番大切なのはお客様ですが、同じぐらい大切なのは働いている行員でしょう。

日頃から頑張ってくれているからこそ、大光銀行を信頼し多くのお客様が銀行へ足を運んでくれるからです。

大光銀行は福利厚生がとても充実しており、有給休暇の取得を推奨したり、上司が部下の仕事内容から休暇の取得状況まできちんと把握し管理しているとのこと。

ここで働きたいと思える職場環境ですよね。

小銭換金が無料でできる

以前は小銭の換金が出来ていた銀行でも、最近では換金するのに有料になっているケースも多いとか。

しかし、大光銀行では500枚までなら無料で換金してくれます。商売柄おつりが必要など換金する理由は様々ですが、お客様にとってもとても助かりますよね。

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大光銀行はやばい?まとめ

いかがでしたでしょうか。

大光銀行のやばい理由と素晴らしい理由を説明しました。

新潟県の第3のシェアを誇っていた大光銀行。しかし第四銀行と北越銀行が合併したことで大光銀行がなくなるのでは・・・と危惧されていましたが、調べた感じだとその心配はなさそうです。

むしろ、SBIホールディングスと資本業務提携を行い第四のメガバンクとして今後の活躍が期待できますし、お客様を第一に考える経営スタイルにきっと多くの方が共感し大光銀行を利用したいと思っているのではないでしょうか。

金融業界全体が危ぶまれている中、大光銀行は地道に支援を広げていると感じました。これからの金融業界を引っ張っていってほしいものですね。