静岡銀行がやばいと言われる7の理由

静岡銀行

出典:静岡銀行

静岡県に本社を置き、日本三大地銀(地方銀行)のひとつにも数えられる静岡銀行。

その静岡銀行の「やばい」という噂を考察していきます。

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静岡銀行がやばいと言われるようになってしまった経緯

地銀ランキング上位の静岡銀行に、なぜ「やばい」という噂が立つようになってしまったのでしょうか。調べていくと、いくつかの要因があるようでした。

まず、大きなシステムトラブルにより消費者が不安になってしまったこと。併せて、ノルマに疲弊した職員の離職率が高く、退職した社員からも具体的な悪い評判が出てしまっていることなどが考えられます。

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静岡銀行がやばいと言われる理由

①度重なるシステム障害に不安の声?

システムトラブルを起こして、顧客の信用を失ってしまった出来事がありました。

静岡銀行は2021年頭に、会計勘定処理を行うシステムを新しくしています。その稼働直後から大きなシステムトラブルに見舞われ、振込の遅延や入金不能、二重送金などが発生。完全収束までには3週間を要しました。長いですね。その後も再度不具合が出るなどし、相当大きな混乱があったようです。

銀行システム系のトラブルとしてはメガバンクのみずほ銀行でも度々話題になっていましたが、これも静岡銀行と同様にシステム刷新が原因です。

静岡銀行のシステムトラブルはプログラムの不備が原因だったようですが、テストなどは入念に行わなかったのでしょうか。金融取引において最も重要な信用性がゆらいだことは、「やばい」と噂される一因となっていると思われます。

②慢性的な人手不足により社員が疲弊?

転職活動などを目的とした企業の口コミ評価サイトで、静岡銀行に【人手不足】との声があがっていました。

『優秀な人材が他企業に流出し、現場は常時人手不足』とのこと。加えて、『慢性的な人手不足という状況がありながら業務の負荷は増え、社員の心に余裕がない』という意見も。銀行の顔ともいえる社員の方の心が荒んでいるというのは問題です。

静岡銀行は離職率が高いというデータがあり、3年で30パーセント程度が辞めてしまうとのこと。ただしこれは金融業界全体に共通した問題のようです。

静岡銀行は2023年に大卒の初任給を引き上げました。それだけ優秀な若手を確保するのは難しいということ。銀行に限らず、少子化に伴い特に若手の人材確保にはどの企業も苦労しています。この問題はこれからも続くでしょう。

③企業の体質が古い?パワハラがある?

組織の体質が「古い」という評判も散見されました。そもそも銀行というとお堅いイメージがありますよね。いわゆるトップダウン型という、上が決めたことに従うしかないという空気が静岡銀行にもあるようです。

『若手がアイディアを出しても、銀行はそういうところだから仕方ないという言葉で一蹴される』や『変化できない考え方にうんざり』という元社員の方の意見も。

上が絶対である、という空気はやる気を失くさせるだけでなくパワハラが起きる空気も作ってしまいます。

④ノルマがやばい?

元社員の方の退職理由として、【ノルマが厳しい】という意見が多くみられます。各店ごとに振り分けられたノルマがさらに個人に振り当てられるしくみで、金融商品の営業や融資先の開拓などをかなり積極的にやっていく必要があるようです。

『数字がずっとつきまとってくる』『月末になると(ノルマの期限が迫ると)一気に社内の雰囲気が悪くなる』など、社員の方には相当なプレッシャーがあるようです。

セールスが得意な方はまだいいですが、苦手な方には厳しい雰囲気でしょう。ノルマは毎月リセットされるとのことですので、これでは目先の目標に振り回されてしまうのではないでしょうか。

『年功序列のため、結果を出しても年次が上の先輩の方が給料が高い』ということもやる気をなくさせてしまうのかなと感じました。さまざまな要因が離職率の高さにつながります。社員に優しくない会社は、「やばいのかな?」と思いますよね。

⑤管理監督者が多い?ブラック?

静岡銀行の組織について、ブラックかも?と感じることがありました。

金融ユニオン(全国金融産業労働組合)のページの、静岡銀行の労働環境について言及している記事がふと目に止まったのです。『人事制度改定に伴って【管理監督者】の比率が4割程度になっていることを問題とし、比率を下げることを要求した』とのこと。

これはつまり、名ばかりの管理者を増やしているのでは?という疑いがあるということです。

まず、【管理監督者】というのは、経営者と一体的な立場にあるとされ、労働基準法の一部の適用対象外となります。要するに、管理監督者には残業代の割増料金や休日出勤手当を支払う必要がないのです。

近年この、管理監督者の範囲を拡大して割増賃金の支払いを回避しながら長時間労働をさせるということが問題になっているようです。

経営者と同様に残業・休日出勤もやむを得ないくらい重要な業務を任されているということですが、それが4割というのは相当多いのではないでしょうか。適切な環境であればよいのですが、気になります。

⑥静岡銀行の経営について

静岡銀行は、2022年に上場を廃止しています。単純に、なぜなのか? やばいのかな? と気になってしまいますよね。

静岡銀行は2022年9月に上場を廃止し、同年10月から「しずおかフィナンシャルグループ」の傘下になりました。しずおかフィナンシャルグループは、持ち株のために立ち上げた会社です。

当時の静岡銀行による発信を要約すると、『金融機関を取り巻く環境の変化に対応し地域や株主の方の幸せに貢献するため、柔軟でしなやかな対応が可能な体制をつくる』という判断から移行を決定したようです。むしろ前向きな理由だったのですね。

2023年3月の地方銀行経常収益ランキングで、静岡銀行は4位の座についています。経営がやばくて潰れるなどということは、すぐには起こらなそうですね。

⑦セブン銀行で手数料終日有料化

静岡銀行は、セブン銀行での手数料を終日有料とするといういわゆる「改悪」を2023年2月に行いました。これが、不満とともに不安を広げたということはあるかもしれません。

今まで平日昼間など比較的多かった手数料無料の時間がゼロになりました。一律220円です。

しかも入金にも220円かかります。これは静岡銀行利用者で、セブン銀行を便利に活用していた方にとっては痛いですね。筆者もいつも感じるのですが、入金してなぜ手数料が取られてしまうのかが不思議です。

ただし条件が揃えば月3回までは手数料が無料になる優遇制度が利用できることも。年金の受取口座にしていたり、静岡銀行アプリの利用登録をしたうえでいくつかの条件を満たしている方が対象です。アプリに誘導してくる作戦もあるあるですね。

ちなみに、その静岡銀行のアプリ【しずぎんアプリ】はレビューでことごとく批判されています。登録できない、読み込みが遅い、前のアプリの方がよかった、酷評されているのになぜ改善しない…などなど、きっと本当に使いづらいのだと思います。

企業はアプリ開発に力を入れた方がいいです。スマートフォンから操作することでひとり一人に身近なものとなりますので、これが使いやすいかそうでないかで印象はぐっと変わります。

特に銀行系のアプリが使いづらいと不安に直結し信用を失い、「もっとスムーズに取引できるところに変えたい」ともなりかねません。

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静岡銀行はやばい?まとめ

筆者は、静岡銀行が特別にやばいというわけではないと感じます。考察すればするほど、静岡銀行だけではない「銀行の未来」について考えてしまうことになりました。

静岡銀行は経営は安定しているようですし、むしろいいのではないでしょうか。ただし、アプリの操作性の件だけは早急に対応した方がいいと感じました。

地方銀行は、どこも生き残りに必死です。経営統合をしたり新規事業を立ち上げたりと大変なのではないでしょうか。少子化による人口減少に加え、低金利やインターネットバンクの台頭などさまざまな理由で、何もしなくても明るい未来が待っているとは考えられません。

静岡銀行を退職された方達が口をそろえて言う【ノルマがきつい】という言葉。多分、違う銀行の口コミを見たとしても同じような言葉が並ぶと想像できます。

プレッシャーを受けながら金融商品を売っていくのがどれだけ大変かを想像して少しつらくなりました。きっとアプリに誘導する件数にもノルマがあると想像します。

以上、静岡銀行がやばいといわれる噂を考察しました。参考になれば幸いです。