出典:株式会社mtg
株式会社MTG とは、 愛知県名古屋市中村区本陣通に本社がある、美容機器と健康家電の会社である。
創業は1996年で当時は中古車販売から松下剛によって創業された。現在は「HEALTH」「BEAUTY」「HYGIENE」の分野で活躍し、世界中に新しい価値と文化を生み出す商品を提供し続けている。
2014年にマドンナと共同開発した『MDNA SKIN』は世間を驚かせ、ユニコーン企業との別名を受けるほどであった。
2018年に東証マザーズに上場と華々しいスタートを切るが赤字を計上したり不正会計が発覚したりとやばいのではと噂が立つことになった。
しかし現在はその損失から回復傾向であり、社員からの信頼も厚い会社である。
では裏に隠されたそのやばい噂を深堀りしていこう。
株式会社mtgがやばいと言われる理由
①株式会社MTGが2019年9月期に267億円の最終赤字を計上した
株式会社MTG(以下MTG)は2018年7月に東証マザーズに上場を果たした。しかしその翌年の2019年9月には267億の赤字を計上した。
これは企業が投資家たちから支持を受けるために、上場するまでは少しでも業績を良くみせ、その後いかに収益があるかという事を提示して株の価値を押し上げ、このデータから投資家たちに期待で株を買わせる事で、企業は上場を成功させた。
上場により株価は必要以上に上昇しているが、業績が振るわなければ株価は下落するしかない。上場したら株を売却し巨額の資金を得ることを目的にしている企業などは、ここで目的を果たしたという事になり、途端に業績が落ちるという事はよくあるケースのよう。
つまり、「上場することがゴールである」という企業や経営者も珍しくない。
背伸びしすぎたことで目的を果たしたとたんにゴムが切れて縮んでしまったMTGは典型的な上場までが目的のやばい企業として投資家たちからみられてしまったのである。
②最も悪質な行為、不正会計を行っていた。
最もやばい行為は『不正会計』をしていたこと。上場から1年も経たない2019年5月に、MTGは不適切な会計処理をしていたことが判明した。
これは中国の倉庫に商品を持ち込み、売れていない商品を倉庫に残したままで「売上」と計上していた。商品は倉庫に残った状態で売上になることはあり得ず、実際の売り上げのないまま戻ってくるためお金が入ることはない。
これは「架空売上」と呼ばれ、不正会計の際にはよく使われる手口である。このことは投資家を騙す意図があることが明確である。
この不正会計発覚から半年後の9月には「棚卸資産評価損」という形で巨額の赤字を計上することとなった。棚卸資産評価損とは、在庫の価値が下がることで発生する「損失」のことを指す。売れない在庫が倉庫に残っていたのだから当然価値は下がる。ときには仕入価格よりも下回るケースもあり得る。
2018年9月期の不正会計発覚前には営業キャッシュフローが赤字になっていた。利益が黒字なのに営業キャッシュフローが赤字ということは実際には現金の収入がないということ。
キャッシュフローとは商品の仕入や販売など営業活動による現金収支を表したもの。2018年9月の時点でキャッシュフローはマイナスを示していたので、補うための持ち出しをしているという事で、事業に不安要素があるということ。
また、こういった事をする企業はその後も悪い情報に翻弄される可能性が高い。そのため、発覚したこの事件はやばい噂として広がっていた。
これを受けて、京セラ出身でJALの再建にも貢献したという大田嘉仁氏が新たに会長に就任したことを発表し再建をかけた。
③商品の継続性があるのか不安視された
株の上場の時期の主力商品はトレーニング機器「シックスパッド」や美容ローラー「リファ」であった。この商品の販売が持続可能であるかがやばいと危険視されることになった。
SIXPADは電気を通す事で筋肉を鍛える道具である。この2018年にこのSIAPADを使ったジムもオープンしている。しかしこのSIAPADの売り上げは2019年には横ばいになり特化して売り上げが上がる事はなかった。
美容ローラー「Refa」については中国の輸入規制、韓国の日本製品の非買運動から売り上げが下がりぐんと売り上げを下げる結果となった。
このことから売り上げの修復をすぐに行い事ができないことがあり、商品の販売の持続性についてやばいのではと疑問視された。
しかしその後、SIXPADについてはジムを利用しEMS(筋電気刺激)についての効果を布教している。
また「Refa」についてもシャワーヘットやヘアアイロンなど新たな商品の開発やそこから付随し新たなブランドとして化粧水や高機能除菌水などをつぎつぎと開発している。
色々な試みから商品の種類を増やし、一つの商品だけに固執せずに持続可能な資源を持つ会社へと努力している。
④上場企業なのに給料が低い?
一部で噂されている給料が低いと言う話がある上場企業であるのにリーダー職についても思ったよりも給料がもらえないといった書き込みが見られた。
2018年に上場し2019年には大きな赤字を計上しているという点から見ると、逆に社員に給料を渡せているのか不安になるところである。
実際の就職サイトなどでの平均収入を確認してみると確かに平均よりも100万円ほど低い傾向がみられる。まだ若手が多い事なども理由の一端にあげられるようだ。
2023年度の決算としては売り上げは昨年度に比べ総益があるも、経常・純利益は減少という発表がされている。給料に反映してくるのはまだちょっと難しいのかもしれない。
とはいえ現在は少しずつ平均年収を上げる努力をしているようだ。
⑤残業が多く業務が多い
仕事の内容が多く、効率化があまりよくない為、常に残業があるという口コミ情報も聞かれている。
実際に就職サイトでは残業が常習化していると言う話も聞かれているが、逆に自分で残業の量を決められるなど多数の部署があるがゆえにかなりの違いがある書き込みが見られた。
ただ、客対応のために勤務時間内に連絡や打ち合わせなどの仕事が入ってくることもあるようだ。
現在は残業を減らそうと言う動きがあり、部署によっては残業をしないようにしているところもあると書かれていた。現在は働き方改革に努めている。
⑥株式会社MTGは怪しい宗教団体?
ネット検索をかけると宗教というキーワードが出てくるが、MTGは宗教団体ではない。
何故宗教と結び付けられるのか。これはこのMTGの創業者であり社長の、松下氏の異色の経歴から崇拝者が多い所からきている。
小5のときに自分が養子であることを知った松下少年は「親の負担をできるだけ減らそう」とパンダウサギやニワトリを育てて販売するという商売を行い、中学時代には起業を決意。
高校卒業後に株式会社デンソーに就職し、5年後には独立を果たした。
最初は中古車販売事業から始めた事業を2年後には自社製品の販売を開始、2005年には社名を現在のMTGに変更すると、化粧品などの自社製品の販売を行う事となった。
この経歴に傾倒し心頭する社員は多く、その崇拝具合が宗教染みていると言う人もいるのだ。
この人と一緒に仕事がしたいと思えるトップがいる会社は逆に素晴らしいともとれる。
しかし端から見ると、崇拝者で作られているやばい会社と言う見方もあるだろう。
⑦広告費に経費を傾けすぎている
口コミから見ると広告費に費用をかけすぎて他に経費が回せていないのではとう疑いの声もでています。
2014年にはマドンナのスキンケアブランド「MDNA SKIN」を世界に先駆け日本でデビューと大々的に発表をし世間の注目を集めた。
「マドンナの肌を10年以上任されている専属のスキンケアアーティスト、ミシェル・ペックが同ブランドのアンバサダーに就任し、商品開発のアドバイザーも務めている。」
とし、現在もこのブランドは継続している。
同年7月には「SIXPAD」をクリスティアーノ・ロナウド選手と共同プロジェクトという事で販売を開始と度肝を抜くような宣伝をしてきた。2015年には京都大学の森谷敏夫名誉教授のEMS研究の結果とロナウド選手のトレーニングメソッドを融合させた。
他にも浅田真央をウォーターサーバーブランド「Kirala」で起用したり、現在の「ReFa」のブランドのアンバサダーに榮倉奈々と山田裕貴を起用するなどその話題性と広告力はすさまじい。
確かにやばいほどの広告費用が掛かっていそうである。このことから社員の一部からはその費用が人件費を圧迫しているのではという意見も出されている
株式会社mtg社員の口コミ
社長を神のように称える文化がある
直属の上司とのコミュニケーションは取りやすい
海外から来られた社員の方は多い
会社を発展させることにコミットする事求められる
この会社の社風を心から気に入ってる人にとっては、働きやすい環境
ブランドとしての価値を高めようとしているが、結局流行り廃りには多少左右される
中途採用については入社時の交渉が非常にその後にも大きく影響
大家族主義を掲げており、プライべートも分け隔てなく接するようにする人は多いかもしれない
介護や子供がいる人は比較的融通が利きやすいが独身の人には全く融通が利かない
残業をする部署に配属されると45時間は越えてくる
会議がめちゃくちゃ多い
大家族主義と口コミがあったように社員と社長が近い位置にいるようであるが、仕事はかなり大変という事が見て取れる。
上場企業となり、赤字を計上してしまった株式会社MTGであるが、社員離れがあったと言うニュースがなかったことからも社員一団となって立ち向かう事が出来ているようである。結束の固い会社であることがわかる。
赤字の金額からもやばいようにみえたが、徐々に回復の機材も見えている事から、これからも社員一団となり努力をしていってくれそうである。
商品が流行を追っているものや広告塔の力を使っているものが多い印象を感じられたが、これから、まだ成長しそうな企業だといえるだろう。新商品の開発には注目していきたい。