第一生命がやばいと言われる理由まとめ

第一生命

出典:第一生命

第一生命は、個人保険契約保有数ランキングでも上位に入る大手保険会社だ。そんな第一生命に「やばい」という評判があるようだが、一体何故なのだろうか?

スポンサーリンク

第一生命がやばいと言われる理由

第一生命の業績は?

第一生命ホールディングスの経常収益は年々上がっており、支払余力を示すソルベンシー・マージン比率も894%と高水準である。経営が「やばい」ということはないと思われる。

大きな不祥事があった

第一生命が2020年10月に、山口県の元営業職員による約19億5000万円の詐欺事件を公表。いわゆる【生保レディ】が起こした事件だ。19億円とは驚きである。

第一生命は他にも、和歌山県の元営業職員が約6000万円の不正取得事件を起こしたこと、更に福岡県、神奈川県や北海道、長野県でも元営業職員らによる金銭搾取事件が起こっていたことを明らかにした。

北海道の件では2012年~2018年まで、長野県では2011年~2020年にかけてと、不正が長期間に渡って行われていたことも問題となっている。

この事件を皮切りに続々と多数の保険業者の不正が知られることとなり、生命保険業界にとどまらず社会にも大きな影響を与えた。ついに金融庁からもガイドラインの制定を求められるなどし、生命保険会社はコンプライアンスの向上に取り組まざるを得なくなったのだ。

第一生命は事件後に【経営品質刷新プロジェクト】をスタートさせ、不正行為撲滅に向けた取り組みを進めることとなった。一度失った信用を取り戻すのは容易ではないと感じさせられる。

勧誘がしつこい?

第一生命の勧誘はしつこくて有名、そんな言葉がネットのそこかしこで見られた。保険の勧誘がしつこいのは、それが給与にダイレクトに関わってくるからだ。基本給が少なく、インセンティブ部分の重要性が多いと、必死になるしかない。

公園で子供と遊んでいたら、第一生命のイベントに来ないかといきなり声をかけられて困った

イベントで、セールスレディにならないかと強めの勧誘をされる

など、至る所で声をかけられるようだ。

そういえば、筆者も職場の社員食堂で保険業者の方が相談会のようなものを開いているのを見たことがあった。目が合ったら勧誘されてしまう気がして、あまり近くに寄らなかったような記憶がある。

対応が最悪?

父が亡くなり保険の支払いを請求。外交員が来たが、質問にも答えられず結局その場では解決しなかった

解約に必要な書類を送るように頼んだら拒否された

アフターフォローがない。誰が担当者かもわからない

など、辛辣な口コミが多かった。

生保レディと呼ばれる保険外交員は、個人事業主として会社と契約している。経費などは自己負担となり、給料の保証もない。そのため、大量採用・大量離職という課題を抱えている。そのことが、【誰が担当者かもわからない】という理由に繋がるのだろう。

保険会社はなかなか人材が定着しないという。第一生命はそこを見直すため、2021年度からあえて採用人数を絞り教育に注力するという方針にしたようだ。ネットで入れる保険の割安感や手軽さに勝るような、きめ細やかなプラン提案などの強みを伸ばしていってほしい。

スポンサーリンク

まとめ

やはり、生保レディ19億円詐欺の衝撃はかなり大きかったといえる。「やばい」事件だろう。だが、それをきっかけにでも、従来の慣習や制度の見直しが行われるのは良いことだと筆者は思う。

そして、勧誘して保険に入ってもらうというのも、何となくだがもう時代に合ってないような気がした。それがこれからの保険業界の課題なのかもしれない。