地下アイドルとは、テレビなどのメディアにはあまり出ない、ライブを中心に活動しているアイドルの総称だ。
地下のライブハウスや、地上(波)に対しての地下が由来なのだろう。インディーズアイドルといってもいいかもしれない。
筆者もあるグループが好きだった時期があり、たまにライブ会場に足を運んでいた。
ただ、最近は「地下アイドル」の定義も広がっていると感じる。
そんな地下アイドルが「やばい」というのはどのような理由からなのだろうか。
地下アイドルがやばいと言われる理由
メン地下がやばい?
メンズ地下アイドル、通称メン地下にはまりすぎる中高生に対して警視庁が注意喚起を呼び掛けているという事実があるのだ。
地下アイドルというと女性グループのイメージがあるが、最近は男性グループも人気を集めている。
この注意は、推しへ貢ぐためにパパ活などを始めてしまうことのないように、ということである。
アイドルとのチェキや、一部で行われているというポイントカードのポイントで推しとデートができるなどの「ご褒美」のために無限にお金が必要となってしまうためだ。
筆者も新宿を歩いていた際、注意喚起のアナウンスに気づいた。『過剰な推し活に注意しましょう』というものだ。だが、どこからが過剰で、どこからが過剰でないかの線引きはなかなか難しいかもしれない。
ただ、最近ではメン地下の運営が東京都迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されるという事件も起こっている。
アイドルが未成年のファンに、わいせつな言動をしたというのだ。その事件を受け、警察はライブハウスへ立ち入りも行っている。事態を重く見ているということだろう。
全く稼げない?
人気があるグループならいざしらず、アイドルの収入で食べていけるようになるには大変な道のりが待っているといえる。
バイトをかけもちしながらレッスンし、ライブやSNS活動と、時間に追われて病んで辞めてしまう人も多いようだ。
この際、運営があまり良くないところだと『違約金を払え』というようなことを迫ってくる場合もあるのだとか。この場合、「運営がやばい」ということになる。
ファンが怖い?
推しのアイドルに対して、「ストーカー化」してしまうファンもいるという。
いわゆるガチ恋、リアコという状態が過熱した結果だ。テレビなどに出ているアイドルよりも距離が近く、SNSなどでも親切に接してくれるためであろう。
「付き合おう」といった内容のしつこいDM、チェキ撮影会などでのエスカレートする行動に恐怖を感じるアイドルも多いようだ。ライブで迷惑行為をして、出禁になってしまうファンも。
難しいのは、アイドルという存在が「愛される」を大事にしていることだろう。そこにはお互い暗黙の了解が必要なのだが、それがたやすくわからなくなってしまうことも想像できる。
まとめ
地下アイドルの危険な面ばかりを挙げてきたが、筆者が見ていたライブには危険な要素は全くなかった。
アイドルとファンの距離は保たれ、ファンの間にも一体感がある。チェキ撮影会で過激なサービスをするグループもあるようだが、そんなこともなかったと感じる。
地下アイドルという言葉では収まらないくらい、アイドル市場は拡大しているのかもしれない。
いずれにせよ、ファンは自分が楽しめる範囲で楽しむことをおすすめしたい。