出典:タマノイ酢
お酢が一介の調味料から飲料の一つとして売られるようになってから久しい。
脂肪燃焼効果が期待されるとして、女性を中心にお酢を飲む人が増えている。
タマノイ酢株式会社も、そんな飲用酢ブームでの需要底上げに後押しされ、その知名度を堅調に伸ばしてきた。
特に「はちみつ黒酢ダイエット」という商品は同社の看板商品であり、飲用酢市場の中でも人気を博している。
明るいニュースに溢れているかに見えるタマノイ酢だが、同社に対して危うさを感じるといった論調もある。
この記事では、タマノイ酢がヤバイと言われているその理由を、主に2点紹介する。
タマノイ酢がやばいと言われる理由
ヒット商品が少ない
タマノイ酢株式会社は、1907年大阪にて設立された企業である。
1963年には世界で初めてお酢を粉末化した商品である「すしのこ」を開発した。30年後の1996年には飲むためのお酢である「はちみつ黒酢ダイエット」の販売を始めた。
この商品は2020年代に到来した飲用酢ブームの火付け役とも言われている。従来のお酢のあり方に囚われず、様々な形でお酢を提供する同社は、正にお酢業界のパイオニアとも称せるだろう。
すしのこは多くの量販店で目にするし、はちみつ黒酢ダイエットは度々メディアに取り上げられている。
しかし相対的には、タマノイ酢が出す商品でその二つ以外に知名度の高い商品が存在しないとも取れる。100年以上の歴史があることを考えると、やや心寂しく感じるラインナップである。
それを裏付けるように、元社員は
と、その胸中を語っている。
同社は売上推移を公表していないが、飽食とされる現代において食品業界で生存していくためには、様々な観点から勝負をかける必要性があるともいわれており、ヒット商品や品種がお酢に限定される同社の先行きを危ぶむ声は多い。
宗教じみた経営体制
同社がヤバイと言われている最大の理由は、その経営体制にある。
タマノイ酢は社長によるワンマン経営であり、社長や社長に近い社員に気に入られるか次第で社内評価や昇給が変動する、顧客案件に関する社内稟議すらも上長の機嫌や意向によって進められる傾向にあるといった体育会系の口コミが散見される。
また、基本的には中途採用を行っていないため、新卒で同社に入社した中堅社員が退職すると、他の社員にそのしわ寄せがいく。
中堅社員は結婚やマイホーム購入といったライフイベントを機に、昇給が見込めない同社からの転職を実行するという一連の流れが完成していると考えられる。
離職率の高さがさらに離職を呼び込み、勤務する人間にとっては過酷な環境を醸成している仕組みだ。
薄給と激務、そしてその背景となっているワンマン経営こそが、タマノイ酢がヤバイ企業であるという声を生み出しているのである。
まとめと口コミ
上記2点が、タマノイ酢がヤバイと言われる主な理由であると筆者は考える。
タマノイ酢に対するクチコミ・投稿を以下にまとめた。いずれの内容も、同社の経営状況に対する苦言や、退職を決めた理由などを綴ったものとなっている。
これらの投稿からも、タマノイ酢がヤバイと言われている理由がうかがえる。
企業体質は少し特殊であり、ある種宗教的な部分もある
成長したいという気持ちはあるものの、ここで求めている姿勢についていけない
思想が会社に適合せず、拒否反応が出たため
会社の方針に従えなくなった。結局人間よりお金が大事な企業
毎年2~3人は精神疾患で休職したり退職していた
社長がワンマンすぎる。精神論と体育会系の色が強すぎる